unlearner’s blog

30代半ばの留学したい話

大学院1学期の授業について

2月からUniversity of the Sunshine Coastにてソーシャルワーク大学院留学が始まりました。入国前後のドタバタを記事にしようと思っていたのですが入国規制の緩和があり、私の情報はあまり新しいものではないのでお蔵入り。

 

ロシアのウクライナ侵攻や、私が住むクイーンズランド州(と今はニューサウスウェールズ州の方がひどいのかな?)の大水害で、私は何をブログに残せばいいのか、、、戦争反対なんて当たり前で、戦争を始める人の気持ちなんてわからないし、わからなくていいのだけど、価値観を共有していない同士で「戦争やめろ」と「戦争やらせろ」って主張ってどう意味をなすのか。でもロシアでデモをしている人が続々逮捕されているのを見て、デモの意味が見出せましたね。世界のリーダーが世論を怖がるのであれば、声を上げ続けよう。

 

そして私はソーシャルワークを学ぶ人間として、人権と社会正義を追求する立場にあります。大学院について発信することで、ともに人権と社会正義を追いかけ実現できる仲間が増えるように、との思いを込めて綴ります。

 

さて、大学院に入学して授業は2週目に入りました。学科の留学生の状況と、各授業について書きます。

 

大学院のために入国してきた(applied offshore)留学生は私だけっぽいです。コロナで来れるか来られないかわからないタイミングでの出願→合格→ビザ取得→入国でしたもんね。もう1人くらい日本人いるかな~大好きなフィリピンの人もいるかな~と思っていましたが撃沈。

 

「留学生」は噂では10名近くいるようですが、その半分くらいしかまだ出会えていません(オリエンに来ていたのが半分くらい、そして1週目の授業は水害でオンラインになっていたので…)。しかし出会ったことのある留学生のうち、英語が公用語の国から来た人、私以外全員!そしてそれぞれオーストラリアで学士を取ったり、数年前からオーストラリアにいたり、と、「典型的」留学生は私だけです。

 

私、アジア人以外と英語を話すの、めっちゃ苦手だとわかりました…これは英語力というよりも精神的な壁ですね。オンライン授業でもクラスメートと直接会ってもしどろもどろ。なのに家に帰ってハウスメイト(全員アジア)と話す時は超流暢(当社比)。

 

授業に貢献するためにはこの精神的壁を打破するしかない、そして打破するためにはクラスメイトと喋って慣れるしかない!!クラスメイトにはイラつかれるかもしれないが笑、しょうがない~皆ソーシャルワーク専攻なだけあって、温かい目で見守ってくれるので、練習に付き合ってもらおうと思います。

 

留学生におススメの点

USCは大学ランキングが低いのであまり惹かれなかったのですが、学費の安さと、合格後の教員との面談が魅力でした。3校の選択肢があったので、エージェントさんに「大学の人と話してみますか」と提案してもらい、オンラインで面談をさせて頂きました。他の大学は営業担当者が対応してくれたのですが、たまたまUSCは「教員と話してみますか」と大学側が取り計らって下さいました。

 

その教員がカリキュラムを整理して説明してくれたのと、「学科の留学生の比率を30%までに抑えるようにしている。一時期は制限なく受け入れていたのだけど、いい成績が取れなかったり退学してしまったりする学生が多かったので、その背景をソーシャルワーク観点から調査してみた。そして対策としてピアサポートを導入して、留学生のサポート専門の職員を配置するようにしたら、誰も単位を落とさなくなった!」と教えてくれ、「え!めっちゃいいやん!」と思ったのです。

 

というわけでそのサポート専門職員は色んな留学生のサポートをしてきたので各教科についても精通しているし、アカデミックからプライベート(ウェルビーイング)まで寄り添ってくれるとのことです。コロナで学生が減っているので「愛が余っています」と言っていたその人に一番お世話になるのは私で間違いなし。

 

  • 授業

1学期は「ソーシャルワーク入門」、「ディレクトラクティス①」、「アボリジナル・トレス海峡諸島民との関わり」、「実践のための社会理論」の4教科です。全て授業内容を事前にオンラインで受けておいて、さらに課題読書を済ませて、週2時間ずつの対面チュートリアルに出席します。

 

ソーシャルワーク入門」は概念的な話から始まっていていきなり意味不明…discourse、purpose、focus、contextなどなど、日本語で「これ!」っていう訳語がない話で、読書も進みません。でも「ディレクトラクティス①」とつながっているような感じもします、今のところ。

 

ディレクトラクティス①」も日本語に訳しにくいのですが、これは2学期にある実習の前にソーシャルワーカーの卵を育てるための演習です。直接的な練習・実践、という位置づけ。ソーシャルワークの中にあるコミュニティディベロップメント(何と訳せばいいんだ~~国際協力界隈では地域開発)関連のアプローチを学ぶようです。私も大学やNGOでインターナショナルディベロップメントを学び・実践してきましたが、理論とかは全然頭に入っていなかったので、教科書を読んでいても「そりゃそうだ」とうなずく一方で、「あぁ~言葉にすると・枠組としてはこうなのね」と学ぶことが多いです。今後はソーシャルワーク実践としての面談などの演習もあるようなので、はよ英語の精神的壁をぶっ壊しておかなければ・・・。

 

「アボリジナル・トレス海峡諸島民との関わり」はオーストラリアの先住民ルーツを持つ方々に関するもの。オーストラリア・ソーシャルワーカー協会(AASW)は、過去にソーシャルワーカー達が先住民の子どもを誘拐して白人家庭や施設に収容し、彼らの文化や世代を超えた知恵といったものを奪ったことを正式に謝罪しています。そしてソーシャルワーカー育成において、学生に奪われた文化や知恵を学ばせるということを決意表明し、大学や大学院に課しています。

でも私が受けた他の大学には「教科」としてアボリジナル・トレス海峡諸島民を取り上げていないところもありました。そこが気に入らなくて(あと学費が高くて)、その大学院には行かないことにしました。

イギリス人がオーストラリアを植民地化した影響って、今も残っているのですね。トラウマは世代を超えて残ると。オーストラリアで育っていない私にとっては、「6万5千年前から住んでいるというすごい人たちなのに、数字で目に見えてこんなに不利な立場にあるって、どういうこと!?」と理解が全く追い付かないのですが。授業の最初の方は先住民の方々の考え方を身に着け、それを尊重したソーシャルワーク実践に備えるような内容です。

ちなみに「先住民」という言葉って大丈夫なのでしょうか。先に住んでいた人、という意味で使っているつもりでしたが、それも差別表現だというツイートを見たことがあります。「原住民」の方があかんと思っていましたが。

 

「実践のための社会理論」は副題が「力と抑圧、そして『よい社会』とは!」とある通り、社会理論だけをつらつら学ぶのではなく、ソーシャルワーク実践に深く関わる理論を学べます。

大学の時は社会学が意味不明過ぎて大嫌いでしたが、「ソーシャルワークが必要だと考えられるようになった背景にはこういうことがあって、この人はこういう視点で社会を見ていました」と説明してもらえると、わっかりやすーい。今のところワクワク学べています。

 

また数週間後には課題で苦しむと思いますが、開始後1.5週間の所感はこんな感じです。