編(アム)

オーストラリアでソーシャルワーカーになった中年の話

仕事1か月半経ったで~と続IELTSなど

1週間が長い長い。なのに積み上がっていく業務量。

 

私は児童保護分野で働いており、クイーンズランド州のChild Protection Actに基づき、一定のアセスメントで「重大で有害な危害を加えられた・もしくは危害を加えられる可能性が高い」とされた子どもを「保護」し、基本的には親元で暮らせるようになる可能性が低い子ども達の保護者代わりの権力をもって仕事しています。は?って感じですが、まぁ人の人生に口出しして大いに嫌われる仕事って感じかな☆

 

とても素晴らしい人たち(Carerと呼ばれ、Parentの代わりに行政から一定の権力を与えられ、子どもを養育する人たち)に出会う素晴らしさと、行政という権力があるからこそ提供できる支援と、何より色んなことを経験した後に周りに支えられながら育つ子ども達の成長を見られるrewarding具合と。もちろん権力を持つ側の立場であることを強く意識し、それが暴力とならないように気を付けないといけません。

 

一方で、自分の過去のおこないを認め必要な支援に手を伸ばすことができない人や、行政が関わってくることに嫌悪感を隠せない人など、「こうしてくれたらハッピーエンドやのに!」というシナリオ通りにいかないことも多く(自分が他人をコントロールできるなんて思ってもいませんが)、自分に対して攻撃的な人の憎しみを自分事にしないようにすることが今の課題です。攻撃的な人と会うってわかっているだけで夢に見るしお腹壊すし、先日は動揺している私を見た上司がミーティングをキャンセルして私のアポイントメントに同行してくれましたよ…「あなたが腹を壊してパンツを汚す羽目にならなくてよかった」と言ってくれました。よかったねマジでw

 

その上司が上述の攻撃的な人に対して、「もしかしたらさくのlanguage barrierが原因だったかもしれないね」と言った点にモヤモヤしているので、今度supervision(上司や外部の人と自分の実践について振り返り整理する時間)で伝えようと思います。その問題点は、①そもそも攻撃的な人は私の言語について文句を言っていたのではなく、上司の指示で私がかけたくもない電話をかけその人に不安をもたらしたことについて不満を持っている、②ていうか私の英語ファンタスティックやのに(笑)他人の前で私の英語力を蔑むなよ、③攻撃的な人に「さくは英語が下手だから苦情を入れてやろう。そもそもそんな英語力の職員よこすなよ」と考える余地を与えてしまう、ということだと考えています。②に関しては、私が自信がないため「英語話すの心地悪い」と以前その上司に言ってしまっていたことで、上司の中で「さくの英語sucks」という位置づけにさせてしまったのかなと反省していますが、私がlanguage barrierを挙げるのはいいけど上司は言ってはいけない。同じチームのアジア出身の友人にその話をしたら、「私も前の部署で似た経験をした。自信がないのとキャパがないのは違うって上司に伝えるべき」とアドバイスをしてくれました。そうよ、私の英語はphenomenalなのよ…(職場の同僚が言ってくれて超気に入っているフレーズ、「Your English is phenomenal」笑)。

 

まぁそういう感じで、この仕事は2年続けて是非他の仕事につなげたいなと日々思っていますが2年も持つか…?へとへと。

 

ほいでにー(大好きな兵庫県丹波市というところの大好きなおじちゃんが使うコテコテの単語。訳:「それでね」。関西弁で「ほいでな」、「ほんでな」、などの応用あり)、英語力の話です。

 

しつこいですがこないだ受けたIELTSアカデミックテストで苦手なSpeakingとWritingで8.0というレジェンダリーなスコアを獲得しました。これはAustralian Association of Social Workers(AASW)のスキルアセスメントのためだったんですけど、本当は全科目7.0でよかったんです。

 

スキルアセスメントというのは永住権申請のために必要で、私はソーシャルワーカーというオーストラリア政府が移民にやって欲しい職業に就いていることから永住権に申請でき、そのためにはAASWによる「この外国人、ソーシャルワーカーのスキルありますよ」という証明をしてもらうというのが要件なのです。何でAASWによるソーシャルワーカー養成認証機関を卒業しているのに再度スキルアセスメントを受けないといけないのか意味不明ですが、このIELTSアカデミック全科目7.0というのが多くの人にとって鬼門となっているらしいです(上述のチームメイト兼友人アジア人は、大学院入学時にはIELTS要件をクリアできず、追加で2コマの授業を受けることで英語テストを免れたのですが、卒業後もどうしても全科目7.0を取れず、別の方法で永住権を検討しているらしいです。ちなみに彼女が大学院に入学したのは4年くらい前で、当時は全科目6.5もしくは関連科目2コマ受講で入学できるという条件だったそうですが、今は全科目7.0で他のブリッジングコースはないと私は理解しています。が、違ったらごみん)。

 

ほいでに、私は永住権申請にはIELTSジェネラルじゃないといけないと思っていたんですよね。皆さんご存じでした?アカデミックでも移住目的に使えると!!!(例外あり)私はそれを先日金曜日に知り、「え??それなら謎の(←プライド高い)7.5のReadingだけリテイク(再受験)して8.0以上に持って行ったら、英語ポイントが10から20に上がるやん!!」と急に永住権が視野に入ってきたのです。というわけで来週末にReading受けてきます。

 

というわけで、10万円以上した英語塾(Writing用)、マジで入らなくてよかったなーと懐寂しく感じています。そもそもは永住権申請には絶対8.0が必要と言われていて入塾し、その後7.0でも申請できるとビザ代理店に言われ、「でもでも8.0取れたらレジェンドやし」と自分を保っていたら、受講開始前にレジェンド達成したっていう。さらにジェネラルで8.0は未達成だから頑張ろう、と奮って参加していたら、アカデミックのスコアをそのまま永住権に使えると発覚。そして受講が開始したのですが、受講すればするほど「8.0はもう二度と取れないな」と思わされる感じ。私がこれまでいかに野生の勘でWritingをこなしてきたかを思い知らされ、今回の8.0を最後に、二度とIELTSは受験したくないぜ、、、という悟りに至っています。

 

ワイルドWriting 8.0を達成し、私天才肌なんですって言うつもりはないですが時々私天才かもって思う瞬間があり(言うてる)、でも英語に関してはやっぱり人生でどれくらい英語にexposureがあったか・今あるか、がテストに反映されると思っています。だから私は英語を他の人に教えることは絶対できません。下記、ラショナルなんですけどワイルドアピールが続きますのでイラっとさせる可能性大、読まないで結構ですww

 

例えば私はもうアラフォーです。今日本在住で、現役でオーストラリアの大学院に入りたい人とは15年近くの差があり、その間私はかなり英語に触れる機会が多くありました。フィリピンに3年住み、その間は業務のほとんどが英語で、契約書や政策などを英語で読み込んでいました。その状態で2016年に初めてIELTSを受験し、あまり対策をせずL9.0、R8.5、W7.0、S7.0でした。だから7.0未満を経験したことがなく、W7.0が鬼門となっている人の苦労がわからない、何故なら7.0以上のレベルになって初めてIELTSを受験したから。なので23歳とかで英語で業務をした経験がないのに7.0を目指す人、めっちゃすごいですよね。そんな人に私が知っている英語の知識を伝達することはできません。

 

そもそも高校から英語スパルタ学科に入り、そこで他の人が脱落していく中英語関連の教科ばかりを履修し、大学入学時には一番上の英語クラスで、唯一帰国子女ではないメンバーでした。大学を卒業し、ワーホリに行った時には「何でそんなに英語が上手なの?」と他の日本人に羨まれましたが、「あんた達が大学生や社会人としてまともにキラキラ生きてきた間、私は根暗で初任給3万円とか(※大学卒業時の就活が苦手過ぎて現地採用)で地べた這いずって英語学んだんだよ!!」と言い返していました。

 

そして今、IELTSに苦労している日本出身の友人たちに「何でそんなに点数取れるの~」と言われますが、「大学院行って嫌になるほど論文や本読んだらリーディング伸びるよ」、「毎日児童保護に関するケースノート書いてたらライティング8.0になったよ(安定して取れる可能性は低いが!)、自分のコミュニケーションに色々な責任が伴うとスピーキングも爆伸びするよ」と伝えています。役に立たね~

 

なので、IELTSは対策を執るというよりガチで英語環境でヒィヒィ言いながら何とかサバイブしていたら点数もついてくるよ、と思うのです。私と同じ人生を送ってきた人なんて他に1人もいないから、私の知識や経験に基づいてIELTSのコツを他の人に伝えることなんてできません。

 

っていうワイルドがり勉アピールでした!