こんにちは。
何だか過去2~3週間くらい、職場の他の人も私も、「何か知らんがしんどい」時期でした。季節の変わり目?ブリスベンもだんだん寒くなってきてじっとりしていたところ、何だか急に暖かくなったり、雨が降る降る言いながらなかなか降らなかったり。
日々クライエントのトラウマに触れている職業柄、「自己免疫疾患になった」とか「ずっと体調が悪い」とかいう、カウンセラー自身の体調不良の話もよく聞きます。本人がトラウマのヒストリーを持っていなくても、vicarious trauma(代理トラウマ)が無意識のうちに身体を蝕むこともあるようです。それは「謎の体調不良」で片づけるのか、労災の対象になるのか?労災にはならないだろうな…私の噛みしめの結果歯が欠けた件も、治療費払ってくれたらいいのに。。こういうこと考えていると、鈍感というか無神経というか(悪口ww)な人の方が長期的に務めて昇格していく確率高いんやなとか思いますね~
ところで私はインテイクワーカーなので、比較的短期間のみクライエントと関わる役割なのですが、色々イレギュラーがあってそれ以外の関わり方もするようになってきました。カウンセラーが通常持つクライエントとの長めの関わりって、もちろんクライエントを知り、共にトラウマからの回復という課題に取り組み、ゴール達成を見届けるという素晴らしい側面もありますが、スパスパとインテイクをこなし短期介入だけしてクライエントとグッドバイ!してきた私からすると、少し消耗しそうで怖い分野です。でもカウンセリングを勉強して、せっせとカウンセラーとしての役割もできるように準備している矛盾。
とにかくイレギュラーな長めな関わりはリスクを抱えることにもなります。別にクライエントのこと「重いな」とか思うわけではないですが、やっぱり心身ともに疲れやすくなっている実感もあります。とっても素晴らしいチームリーダーが「これらの案件を抱えている間はインテイクの数をこなさなくても大丈夫」と言ってくれているので、少しゆっくりじっくりやろうと思いますが。
このイレギュラーな案件関連と、そのために色々本を読んだり調べたりしているのと、カウンセリングの勉強と、ただただインプット過多。オンライン映画祭とか貴重な機会があると参加したいのですが、これ以上インプットを受け取るのは難しいだろうなと判断しています。まぁ爆発する前に自分のキャパオーバー気味なことに気付けるようになっただけ内省能力が上がったと言えるかもしれませんが。
突然ですが最近の私のインプット内容のご紹介(このブログも大切なアウトプットの場なのですがちゃんとした内容と文章を書くのが億劫であまり活用できていません…Threadsで呟いたら変な人に攻撃されるし…)!
The Body Keeps the Score by Dr Bessel van der Kolk
トラウマ研究の権威的なおじさん(もう83歳みたいです!)なのですが、私の中の印象では「台所に炊飯器ある人」が書いた、一般向けでもあるトラウマに関する本(National Institute for the Clinical Application of Behavioral Medicineという機関のトラウマシリーズ動画を職場で見れるのですが、その中でこの人はいつも台所からトラウマの話をしていて、背景に炊飯器がある)。この人の本を読んで、トラウマは脳だけで起こっているのだけでなく、身体に刻まれている、ということがストンっと頭に入ってきました。まさにthe body keeps the score。ヨガとか演劇とかがトラウマ回復に有効であるということを説いています。ここでPDFで読めちゃうけど、オーストラリアではTargetとかで売っています。
グリーフケア入門:悲嘆のさなかにある人を支える by 髙木慶子 編
これは正直、、、グリーフケアがもうすぐ必要になるかもしれないというクライエントがいる時に読み始めて、そのリスクが去ったので途中までしか読んでいませんが。色々な人が各専門の視点からグリーフ&ロス(大切な何かを失くした時の喪失)について述べています。各章に少しずつ私の実践でも役に立ちそうな考え方が載っている一方、カウンセリングとしてどうアプローチしたらいいのかよりも理論が重点的に展開されているので、(読むのは)今じゃない、と思いました。でも弊団体のとある地域のクライエントに対してはグリーフ&ロスが有効なカウンセリングアプローチだという話を聞いたことがあるので、今後も学び続けたい分野です。
あとは炊飯器おじさんの同僚で同じくトラウマ研究の権威であるPeter A. Levine氏のソマティック・エクスペリエンシングというアプローチの研修を受けようと真剣に調べていた時期もあり、その可否を判断するために彼の著書Waking the Tiger: Healing Traumaの日本語版もKindleでダウンロードしたのですが、PDFみたいな画面で文字の拡大ができないくせに余白が大きくて視力が悪化しそうなので進んでいません(言い訳w)。でも日本で研修をおこなっているPeter氏の直弟子らしい花丘ちぐささんの訳、とてもいいです。誰とは言いませんが別のアプローチに関する日本語訳の本を買ったら、日本語が下手過ぎて読み進められませんでした。でも日本語の方が安いし、いい翻訳だったら頭に入ってきやすいのよね~オンラインだったら買うまで訳の質がわからないから辛い。
このソマティック・エクスペリエンシングのすごいところは、必ずしもトラウマについてクライエントが話さなくてもよいということ。従来の会話療法とは違い、keeping the scoreなthe bodyに直接働きかけるとのことです。私は炊飯器おじさんの本を読んでから、英語が話せない・話せても心の機微を表現しにくい難民バックグラウンドのクライエントにこういうソマティック(身体的)アプローチがより効くんじゃないかな~と関心を持っています。むしろ日本で受けた方が安いので一時帰国ついでに受講しようと思ったのですが、安いといってもそこまで格安とかではないので保留中。
タッピング入門:シンプルになった<TFT & EFT> by Dr Roberta Themes 浅田仁子 訳
タッピングはクライエントに落ち着いてもらう時に肩や手をタップ(トントン叩く)した経験の中で結構有効だったからもう少し調べよう~と思って買ってみた。そしたらTFTやEFTという、私が思っていたのと違うタッピングの手法があるらしく、興味深く読みました。日本語訳も面白いし、「え!?そんなんで効くの!?」と驚く魔法みたいです。これ、実際にほんまに効くのか誰か教えて…クライエントに使っていいかな…難民バックグラウンドの方々が抱えるトラウマにも効くのかしら。
あとはひたすらカウンセリングコースの勉強、ロールプレイの準備、たまに『台湾漫遊鉄道のふたり』 by 楊双子を読み進めるなど:台湾出身の友人が「日本による台湾の植民地下の様子が描かれていて本当にすごい、面白いから読んで!」とオススメしてくれたものです。
しかしカウンセリングコースの勉強では「どの学校に行こうか迷う」とかのノホホンなトピックが多く、トラウマカウンセリングとの乖離がすごいですね。いやもちろん学校選択もとてもシリアスで重要な意思決定ですし、意思決定のサポートを受けられる場としてカウンセリングがオファーされているのはとてもいいことなんですけどね。
そういうわけであちこちの本に手を出して色んな答えを探す日々。ソマティックエクスペリエンス、センソリーモーターサイコセラピー、インターナルファミリーシステム、アクセプタンス&コミットメントセラピー、認知行動療法など、引き続きどんなカウンセリングアプローチがよいかしらと模索していますが、何でも「認証」的なものを受けようと思うと高いですね。そうやって炊飯器おじさんやその仲間たちが収入を得るのはわかるし応援していますが、本当にトラウマ治療を進めたかったら、誰か無料で知見を共有してくれないかい?もしかして…それがタッピングなの!?とか思ったり。いえ特に思っていません。
あとはアウトプットの場をどうやって確保するかも近い今後の課題ですな~




