編(アム)

オーストラリアでソーシャルワーカーになった中年の話

静か~にソーシャルワーカーになりました

いつの間にか卒業し、オーストラリアでは認証機関でソーシャルワークを選考したら卒業と同時にソーシャルワーカーになれるので、私ソーシャルワーカーみたいです。

 

実習先に就職をしました。子どもの安全とウェルビーイングを最重要事項に働く機関です。

 

卒業書類を取得するのも、就職を決めるのも、もー何もかもが上手くいかなくて(いや本当は一部上手くいっているから今オーストラリアにいるのだけど)、2023年後期~今までずっとドラマクイーンです。ドラマクイーン期間を日本で過ごし、ストレスフリーとはいきませんでしたがこんなに家族と一緒にいられることは今後しばらくないのかなぁとしんみりしました。

 

しかーし、卒業生ビザの要件の1つである年齢制限が50歳から35歳になると発表され、その変更が適用されたら私は卒業生ビザを取得できず、今の学生ビザが切れると同時に国外退去、オーストラリアでのソーシャルワーカーとしての道は閉ざされます…そうならないといいけど。いつもドラマクイーンで大騒ぎですが、結局大丈夫なんでしょう!

 

就職は意外とスムーズに決まりました。

 

1. 実習先が不人気な職場なので笑、実習をした学生を積極的に採用している。実習をした学生へのパスウェイでは面接も何もなく、ただ卒業証書と成績を提出すればよかっただけ!しかし年末年始の長期休暇では就職先のリクルートチームも動かないことから、1月半ばのオーストラリア帰国と同時に就職をするためには、早めに上述書類を提出する必要あり。そうなると大学の規定よりも早めに「early release of grades」を申請することになり、アンプロフェッショナルな大学スタッフとひと悶着。

 

2. 実習先機関は不人気ではあるものの、実習先のセンターそのものはすごく人気らしく、「空きはないから他のセンターの希望を出せ」と言われる。その間、ずっと私の大学がある地方のリクルートチームからド田舎を推され(実習中から推されていて永遠に無視していた。卒業直後の外国出身で脆弱な自分が何もない田舎で独りで勤務することはリスクでしかないので)、もうこのリクルートチームとは関わりたくないと思い、サンシャインコーストとは全然違う、行ったこともないToowoombaを希望に出す。そうしたら翌日に「あんたの実習先のセンターに空きがあるよ、即日開始でよろしく」と本部リクルートチームから連絡が来る。「即日だったら私は日本にいるので無理です」と断るw、そうしたら実習先センターのマネージャーから直接「空き出たよ~」と連絡が来る、「あ、即日開始らしいので断りました」と伝える、マネージャーから「あ、ごめん即日開始って言ったのは私。混乱させてごめん、いつ開始できる?」とさらに来て、1月半ば開始でOKもらえる。これが12月半ば。

 

3. それから2週間以上、就職を確実なものとする連絡が来ない。センターのアドミンの仕事が遅く、メールに返事がないので申し訳ないがマネージャーに連絡する。そしたらアドミンから「ごめん、私今週金曜日で異動になるからバタバタしていて連絡できなかった。私の理解では学生ビザの人は学業期間外には働けないはずなのだけど、また学生をするの?それかワークビザを提出して」と言われる。何やねんこいつ学業期間外だけフルタイムで働けるねん、何をシロウトが訳わからん話してんの?とガン切れで「それは誤解ですよ~」と返事する。そして別の人(センターの外のアドミン?)から、同じメールが来る:「ワークビザを提出してもらえないと雇用できない」と。この時点で地元関西を出る前日。夫と2人で過ごす最後の1日だったのに朝から涙が止まらず、センターのアドミンへのメールをさらに具体的に、色々なソースからバックアップ情報を入れて送り返す。そしたら「雇用できます♪」と返事が来た。どうやらセンター内外のアドミン同士で全然コミュニケーション取っておらず、私の過去のメールも全く参照せず、テキトーな返事をしてきていただけだった。そしてセンターのアドミンは異動していったバイバーイ。

 

こういう、「ググれカス」案件が結構多いオーストラリア。こんな無知なアホどものせいで簡単に就職がおじゃんになりかねない、それが脆弱な外国人の立場ですね。気を確かに、証拠とゴネで武装して闘わなければならないというのは、先輩在豪日本出身者が口を酸っぱくして教えてくれていることですが、それが如実に表れた案件でした。

 

4. 火曜日に関西→関東、水曜日に羽田→シドニー、水曜日~金曜日にシドニー観光、金曜日にサンシャインコースト到着、そして土曜日朝に家を決め、日曜日にAirbnbから引越し、月曜日から勤務開始。忙しかった、、、明日初めてのんびりできます。

 

5. センターの元アドミンに「旧姓で勤務したい」と伝えていたのにそいつが仕事をしていなかったため、法律上の姓を用いたシステムログイン情報が与えられる。マジこいつ何で給料もろてんの?(書きながらはらわたが煮えくり返って口悪い)

 

…とまぁビザと、仕事が期限付き契約職員であるということが不安要素ですが、何とかお金を稼ぎ始められました。嬉しい~~~

 

人気のセンターに就職できたことは本当にラッキー&光栄です。でもこれは私の実力というよりは周りのサポートのお陰で、実習中からスーパーバイザーが私のいい噂を流しまくってくれていて、「さくっていう学生めっちゃええらしいで」との話が流布された結果です。スーパーバイザーが元英語講師なので私の第二言語での努力を評価してくれること、ベラベラ喋って皆にストレスを与える別の学生が同じチーム内にいたことから私の静かさ(=つつましやかさと解釈されたw)がハイライトされ好かれたこと、など。ちなみにベラベラ喋る別の学生は、同じ地域の別の建物の部署(管理部門系)で就職したそうです。就職できてよかったやんwと思いましたが、センターで働く人たちはその建物での仕事を「つまんねー」と少し見下し気味で、「あの子はあの性格やからセンターでは欲しくなかった」と見なされているそうです。怖いね~(と言いつつ同じ職場にいなくてよかったと思っちゃう。やっぱりライバル心出ちゃうから…)

 

あまりに「さくは実績があるから早く戻って来て欲しいと思ったよ」「ポジションに空きが出た時にさくが一番に候補に挙がったよ」と言われ、私…そんなに優秀になったこと人生でないんですけど…とビビり倒していますが、きっと日本で培った真面目にコツコツな仕事スタイルがオーストラリアでは評価されるのでしょう。そう思い、何も今以上に無理する必要はないけど(私はEmotional Intelligenceが低めで人間関係もなかなか築くのが難しい、ソーシャルワーカーにとって壊滅的なのでそこは改善を続けたい)、目の前にあるタスクに取り組んでいこうと思います。

 

皆さまよい週末を~。