編(アム)

オーストラリアでソーシャルワーカーになった中年の話

サポートワーカーになります

円安によるカツカツ具合が精神によろしくないので、オーストラリアでバイトをすることにしました。

 

実習が始まって以来とんでもない忙しさだったのでバイトをするのは現実的ではないと思っていたのですが、きっかけはクラスメイトに「生活と学費の心配がキツいわ~」と愚痴った時に「私サポートワークで週末のスリープオーバー(泊まり込み)シフトしてるけど、1回のスリープオーバーで500ドル近く稼げるよ。あなた絶対向いてるからやるべき!」と言われたことです。

 

まぁ向いてるかはわかりませんが、この話を聞いて目が$マークになった私は、友達が勧めるまま彼女が働いている会社に応募しました。応募する前に募集要項を確認し、「Individual SupportのCertもないけど大丈夫?」→友人「大丈夫大丈夫」、「ファーストエイドトレーニングが要るのか」→友人「それは要るよ、1日でとれるから受けてみ」と言われるがまま、100ドル近くのファーストエイドトレーニングを受講…お金ないのに…笑

 

そしたら結局彼女が働いている会社からは無視されたので(笑)、色々な組織に応募してみました。何でもいいから募集要項を見て、Certが不要なもの、特に「Human ServicesやSocial Workに向けて勉強中の人、歓迎」という記載があるものを選んで。

 

そして5~6個応募して、1つだけ返事が来ました(先日もう1つも来ましたが電話でお断り)!そこはクイーンズランド州で登録されているサービスを提供する上で、雇用をする際に政府が指定する条件をクリアしていることが必須とのことで、私はラッキーなことにその条件に一致していたのです(上述の勉強中であること、開始前に色々提出すること、など)。

 

提出書類はパスポート、OSHC(学生ビザ取得者の保険)、運転免許証、ブルーカード(Working with Children Card;私は実習用にボランティアカードを持っていたので有料に切り替え)、イエローカード(Disability Worker Screening)、そしてある法律に基づく上での身上チェック(生まれてから住んだことがある場所全てとか!!過去10年の学生ビザよりすごい!!)、などなど…あれ、結局ファーストエイドは要らなかったのでは…?そして2つのカードを手に入れるためにまた200ドルくらい出て行った…投資投資。

 

特に面接はなく、まず電話で「上述の書類を用意できますか?また、週に1回はスリープオーバーはできますか?レファレンス2人出せますか?」という確認があった後にオンライン説明会に参加→その時点で応募条件をクリアした人だけが招待されていました。そしてその後、マッシブな書類チェックが進み、そのチェックがある程度進んだ時点でオファーが来ました!時給を見て泣いた。そして「3日間のトレーニングを受けて下さい、3日分お給料が出ます」との記載にさらに泣いた。笑

 

そして実習の時間を調整してトレーニングを受けたのですが、これがまたマッシブ…児童保護の観点と障がい者支援の観点と両方を要する仕事で、それぞれのワーカー向けにトレーニングリソースがたくさんあり、これらに携わるサポートワーカーはこのトレーニングを受けないといけないことになっているようです。3日間で終わらず、結局合計時間は1週間くらいになるんじゃ?という感じだったのですが、勉強になりました。きっと現場に入ると全然頭に残ってないやないか~と思うことになるのですが、実習先の子ども達の様子を踏まえて改めて知識のアップデートをできてよかったです。まぁトレーニングだけで感謝で泣くレベルの収入ですが、それもファーストエイド、イエローカード・ブルーカード・そして先日起こしてしまった車の接触事故の修理費に流れるのでしょうね~あー悲し。

 

どんな場所でどんな人を対象に働くかの明記は避けますが、かなり重い内容なものの、しっかりした大きな組織で働けるということ、実習先とはまた違った体制でニーズある人たちを支えるということなど、ソーシャルワークの実践者としての第一歩につながること間違いなし、と思っています。

 

実習はあと3週間ほどで終える予定です。実は実習先にレファレンスをお願いする際に「有償の実習にしてもらえるとかなり助かるのですが…」とお願いしました。でも「雇用をするとしたら実習終了後ね」と言われて、何か心が離れ気味。笑 そうは言っても実習先のマネージャーがレファレンスの電話に応えて下さったから今回バイトが決まったのでありがたいですし、バイト先のトレーニングは実習先でも使えるからまぁいいんですけどね。