編(アム)

オーストラリアでソーシャルワーカーになった中年の話

2年目1学期の様子

何とか3つの仕事をしながら授業、という生活リズムに慣れつつ(2つのバイトはシフトがバラバラなのでリズムもくそもないんですけどね)、もうWeek 4を迎えつつあります。課題もちょこちょこ出て来ています。

 

今学期の授業の内容を残そうと思います。1年目1学期の様子はこちら

 

ディレクトラクティス②」は①と同じく、実習と卒業の前にソーシャルワーカーの卵を育てるための演習です。直接的な練習・実践、という位置づけ。1年目のディレクトラクティスは13週間授業がありましたが、こちらはオリエンテーションウィークに3日間のワークショップをした後、オンライン上のビデオやリーディングで自主学習を進めるという形です。内容は、ケースノートの書き進め方やアセスメント、インタビュースキルなどについて、セオリーを実践につなげるものです。13週みっちりやってくれてもいいいんだよ…?このままやったら、卒業までにインタビューとか私できへんよ…?という感じ。

 

ソーシャルワークとヘルス・メンタルヘルス」は社会学的な視点で心身の保健を見るというものです。これまであまり真剣に考えてこなかったのですが(そしてそれってすごくラッキーなこと)、お医者さんが言うことが100%正しいわけではないという視点もあるのだな、と毎回新たな考え方に感心をしています。治療で不調を治そうとしても、その病をつくった社会の問題に視点を向けないと、社会全体での健康は得られない、と。例えば貧困家庭に生まれ育ったディスアドバンテージはその後の生涯にわたって影響を及ぼすというデータがあるそうです(低体重で生まれるのと、教育年数・収入などには相関性があると)。それが食生活やドラッグの使用にもつながるし、自分の選択だけではどうにもならない状況により心の調子が悪くなることもあります。スティグマや差別、抑圧などともつなげて見ることができ、本当に勉強になります。

 

「社会政策とアドボカシー」は、私がサンシャインコースト大学に入った理由の1つです。ここで述べた通り、ソーシャルワーク大学院を選ぶ際に社会政策は絶対要る!という視点でカリキュラムを見たのです。結構実践寄りで、アドボカシーをするために政策をどう読み解くのか?というワークショップが続いていて面白いです。先生が「in other words」を連発していて、結局つまりすなわち何なの?ってなっている。

 

「子どもと若者、家族とのソーシャルワーク」は、ファミリーソーシャルワークについて。結構上澄みをさらーーっと流しながらWeek 4まで来た感じです。もうクラスメイト達が自分らのトラウマを持ち込んで盛り上がって、す、すごい…。ええねんけど。このクラスであなたの傷が少しでも癒えるといいね…。ちなみに「ディレクトラクティス②」と同じコーディネーターが担当しているので、2つがつながっていて面白いです。

 

 

私の周りは結構1回目の実習で傷ついてしまっており、この勢いの1学期に2学期の実習のことを色々決めるのが難しいと感じているようです。確かに、長い休み期間に決められたらどれだけ気が楽だったか。私はビザの関係で別の州に行きたいなと思っているのですが、これまでの大学の実習課の対応を見てきて、あんまり冒険はできなさそうやなと思っています。